らくらくわくわく 山野草見て歩き

バックナンバー

第18回
尾瀬のスミレはその辺のスミレとは少し違っている

タチツボスミレは紫の線条タチツボスミレは紫の線条

@スミレ:尾瀬には他にも図…いえ、葉っぱの大きい子がいる。大きく尖っていたり、葉が大きく青の厚化粧をした顔の子なんかもいて、きっとみんな目立ちたがり屋なんでしょ。

@ショウマ:確かに平地ならば目立つね。でも尾瀬ではミズバショウやリュウキンカなどもっと大きく目立つものが多いから、スミレ達はその中に埋もれているんじゃない?

@スミレ:そうねぇ、考えて見ればあの子達も大勢の中で少しでも目立とうと苦労しているのかもしれないわね。

スミレサイシンはサイシンの葉に似ている

ウスバサイシンの葉


スミレさんが言っているのは、スミレサイシンとオオバタチツボスミレでしょう。スミレサイシンは丸くて大きな葉の先が尖って伸びているのが特徴です。何々スミレではなくてスミレサイシンと言うのは葉がスミレと言うよりサイシンと言う植物に似ているからだと言います。
また、オオバタチツボスミレは花びらの一部ではなく全体に線条模様があり、青っぽい紫の色をしています。北海道にはあるけど、本州では数が少なく、準絶滅危惧種に指定されています。タチツボの名がつきますが、本来のタチツボスミレには似ていません。

独特な花模様のオオバタチツボスミレ

これがタチツボスミレですが似てはいません


尾瀬は景色雄大で行程も長く、急ぎがちでミズバショウくらいにしか目が行きませんが、一休みのときに回りをちょっと探せば、貴重なスミレに会えると思います。


コメント