第26回
スイセンは日本ではめでたい花、世界では神話の花
2016.01.21 [西原 升麻]
新春の川岸に咲くスイセンの花
年賀では「新年」の言葉が用いられますが「新春」もよく使われます。春への期待でしょうが、まだ1月は寒く野に花はほとんど見られません。
しかし、スイセンは早くもこの時期に咲き、正月の花としても活用されて、寒い季節には貴重で新春にふさわしい花と言えます。
1月の花はスイセンです
花期は12月~3月と長いのですが、1月の花とよく言われます。そう言えば、1961年に初の本格的花シリーズとしての記念切手が発行されていますが、1月の花がスイセンでした。
ニホンズイセンは昔からあります
スイセンは、日本ではめでたい花として定着し、しかも昔からのものは別名ニホンズイセンとも言われるくらいなので完全に日本の花と言いたいところですが、意外に自然のものはその辺の野原や山で見ることはありません。一部の海岸自生地を除くと人間の手で植えられたものか、それが増えたり逃げ出したりしたものばかりです。
世界でも自然のスイセンは数十種類と少ないですが、園芸の品種では1万種もあると言うので、人間に密着した花になっているようです。最近は、昔には見なかったスイセンも出回っています。
その辺を歩くだけでもいろいろなスイセンが見られます
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