第37回
ニリンソウは歌に似合う花だった
2017.02.11 [西原 升麻]
この世の中に歌の数がどのくらいあるのかは分かりませんが、相当多いことは確かでしょう。そんな歌の中には花の名前が使われているものもあります。サクラを筆頭に、ウメやハナミズキ、そしてバラ、シクラメン、秋桜なども…。
ニリンソウは密生した葉の緑に白の花が映えます
歌に多く歌われるのは サクラやバラ
多くは木の花だったり園芸種の花だったりします。まあ皆、華やかで美しいから歌にふさわしいのでしょう。ただ、数は少ないものの、山野草も歌の中に登場します。リンドウやアザミなどメジャーな花はもちろん、ニリンソウのようなそれほど知られていないものも、歌われています。そのタイトルはズバリ二輪草。川中美幸さんのヒット曲です。
ニリンソウの花は白と黄緑で赤系や青系の色はありません
ピンクのツボミと開いても薄ピンクのニリンソウ
ニリンソウは早春に咲く花で、その中でもスプリング・エフェメラルと言われ、花だけでなく葉も春だけでほとんど姿を消してしまう、はかない花でもあります。花の直径は2cm程度。高さは10数cmで小型の花です。花の色は白…なのですが、ツボミはピンクのものもあります。開くと白くなりますが、開いてもピンクが残る場合もあります。調べてみると、ウスベニニリンソウと言う種類がありました。これくらいのものもウスベニと言うのでしょうか?
これは7枚の花びらがありました
花びらは5枚でウメやサクラと同じ。たまには5枚以上のものもありますが、一般的な花の形で特別目立った特徴はありません。そこへ行くと葉には特徴があります。
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