らくらくわくわく 山野草見て歩き

バックナンバー

第10回
ヒガンバナは花が終わってからも頑張り続けます

シロバナヒガンバナは種が出来ましたが…シロバナヒガンバナは種が出来ましたが…

種が出来ないと言えば、前シリーズでシロバナヒガンバナも種が出来ない(資料から)と書きました(私が見つけたライフワーク(2) 第12回-「あやしく咲くヒガンバナ。かつては重要な植物だった」を参照)が実際に確認してみたら、種が出来ていました。ただ、園芸種の可能性もありますが、この種が発芽するかどうかは興味あります。時間があれば確かめて見たいですね。

ヒガンバナの由来である彼岸は仏教行事ですが、不思議な事に中国や他の仏教国、そして仏教発祥の地インドにもこの習慣はないそうです。そのためか、中国では彼岸とは関係のない、ニンニクの葉に似た…と言う意味で石蒜(せきさん)と呼んでいるそうです。
このヒガンバナ、その中国から古い時代に日本に渡って来たと言い、発祥は揚子江周辺だとも言われます。実は私の手元にその現地に咲くヒガンバナの写真があります。何年か前に同僚のKさんが揚子江周辺を旅したときに撮ってくれたものです。
それを見ると、確かに今日でも揚子江周辺には日本と同じようなヒガンバナが咲いているのが分かります。

湖北省の揚子江周辺に咲くヒガンバナ
湖北省の揚子江周辺に咲くヒガンバナ

こういう所がヒガンバナの故郷なのでしょうか? 当のヒガンバナは故郷のことを覚えているのか、いないのか、何も語らないので確かなことは分かりません。でも、今年もいつものように赤く妖しく咲くのは確かだと思います。

コメント