らくらくわくわく 山野草見て歩き

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第13回
七草のホトケノザ

お正月は一年の初めの月ということもあって多くの行事が続きます。その中に、行事というより風習として1月7日に七草がゆを食べる習慣があります。


現在はコオニタビラコと呼ばれる昔のホトケノザ現在はコオニタビラコと呼ばれる昔のホトケノザ

セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種を入れた粥を食べるものです。
しかし、このホトケノザは現在のホトケノザとは違うと言います。長い歴史の間にホトケノザを示す植物が途中で交代し、新旧の2種類が存在するというのです。


仏様が拝んでいるようにも見える今のホトケノザ仏様が拝んでいるようにも見える今のホトケノザ

今のホトケノザはシソ科に属する紅紫色の小さい花で、見る方向によって本当に仏様が台座に立っているような姿(これが名前の由来ではないのですが)に見えます。一方、昔のホトケノザは現在のコオニタビラコだというのが定説です。キク科の黄色いニガナに似た小さな花で、田んぼに生えると言われます。


もっと育つと仏の座らしく見えるのでしょうか?もっと育つと仏の座らしく見えるのでしょうか?

タビラコは田平子で田に葉が円状に広がる様子を言います。そして、昔はホトケノザをタビラコと呼ぶ場合もあったようです。確かに丸く円状に広がった感じは分かりますが、これが仏の座に見えるかというと少し?ですね。まあ、これは育てたもので自然のものとは違うかも知れませんし、昔の人とは感じ方が違うのかもしれません。


これはニガナの花

ニガナの花に似ています



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