ライターHの“デジモノ”放談

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第8回
にぎやかなカフェで、自分一人の世界に浸れるカナル型イヤホン

3連のキノコ型イヤホンで喧噪をシャットアウト

筆者が愛用しているのは、エティモティックリサーチの「hf5」というイヤホン。実売価格は1万5000円前後もする、高級なイヤホンである。最初は高いと思ったがイヤホンとしての性能、そして耐久性を考えると、価格なりの価値はあると考える。

まず注目したいのは、前述した遮音性の高さだ。遮音とは、書いた文字の通り、外から入ってくる音を遮断してくれる能力のこと。耳障りの音は元からシャットアウトしようというわけである。hf5はカナル型と呼ばれるタイプで、イヤホン部を耳の穴の中にすっぽりと挿入して使う。耳栓のような形状をしているため、遮音性が高いのだ。

イヤホンの先端に装着するパーツ(イヤホンチップ)は、4種類ほど用意されているのだが、お薦めはキノコが3つ重なったような三連タイプ。遮音性が最も高いタイプである。最初は怖いかもしれないが、このイヤホンチップを付けて耳の奥まで挿入すると、周りの喧噪が一気に収束する。さらに音楽を再生すれば、周りから聞こえてくる声や物音は、ほとんど気にならなくなるのだ。

東京・渋谷。若者が闊歩する街のカフェでノマドをしてきたボクが言うのだから、その性能は太鼓判を押したい。今では、このイヤホンを装着しないと、仕事モードにスイッチが変わらないまでになった。そのため、イヤホンを忘れてしまうとどこか落ち着かず、仕事もままならないのである。

個人的には大ヒットだったhf5だが、万人向いているかと言われると、難しい。なぜなら、耳の穴の大きさや形は一人ひとり違うからだ。このため筆者にピッタリだとしても、読者の方にはきつい、装着し続けると痛くて仕方がないと思われるかもしれない。こうした恐れもあり、メーカーでは様々な形状のイヤホンパーツを用意している。

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