ライターHの“デジモノ”放談

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第19回
MacBook Airを屋外で10時間使えるモバイルパソコンに変える方法とは

Magic Boxを組み合わせて充電機能をプラス

Hyper JuiceでMacBook Airの内蔵バッテリーを充電させるには、さらに別売の「Magic Box」という機器が必要になる。困ったことに、Magic Boxは国内での取り扱いがない。筆者は、わざわざHyper Juiceを製造販売するメーカー直営の公式オンラインショップから個人輸入で取り寄せた。商品価格は49.95米ドル。円高とはいえ、国内への送料が24.75米ドルもかかり、合計74.70米ドル(約6500円)の出費となった。

しかも、お金と手間をかけて手に入れた「Magic Box」が、これまたくせ者だ。Magic Boxは、MacBook Air付属の充電ケーブル「Magsafe」を改造するキットにすぎない。箱の中身は、怪しいコードと改造用の工具のみ。あとは英語の説明書を見ながら、購入者が標準の電源ケーブルを改造しなければならない。難しい作業ではないものの、さすがの筆者も「面倒だなぁ…」と感じてしまった。そしてケーブルと格闘すること、30分強。ようやくMagic Box使った充電ケーブルが完成した。

Hyper JuiceでMacBook Airを充電するため個人輸入した「Magic Box」。箱の中には製品と共に、改造用の工具が入っている

専用工具を使い、MacBook Air用の電源ケーブルを切断。Magic Boxにケーブルをつなぐと、Hyper Juiceの充電用ケーブルが出来上がる

Magic Boxを使って、Hyper JuiceとMacBook Airをつないでみると、バッテリーのステータスが「充電中」という表示に切り替わった。待ちに待った瞬間だ。ようやくHyper Juiceから充電できるようになったため、現在は内蔵バッテリーを使って原稿を書き、移動中にHyper JuiceからMacBook Airを充電。次の作業場所に移動したら、また内蔵バッテリーで作業をする……というスタイルでMacBook Airを利用している。

Windowsのモバイルパソコン並みに、MacBook Airを使うにはどうすればいいのか? 最初は、そんな興味から始まった、Macでの仕事環境作り。まさか充電ケーブルを自分で作ることになるとは思わなかった。この環境を作るまで、お金も時間もかかったが、今ではとても満足している。もしMacBook Airのバッテリー駆動時間に悩んでいる読者がいたら、Hyper Juiceという選択肢だけでも考えてはみていかがだろうか。

充電用のMagic Boxケーブルは、Magsafe Airline 電源アダプタよりもかなり短い。持ち運びの点でも有利だ

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