ライターHの“デジモノ”放談

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第22回
デジタル一眼&撮り鉄、同時にデビューして分かったこと

一瞬を切り取る…、鉄道写真の難しさ実感

使用したデジタル一眼レフカメラは、譲ってもらったニコンの「D300」。同社がDXフォーマットと呼ぶ、APS-Cサイズのフラッグシップ機だ。2007年に発売された製品だが、まだまだ現役として十分通用する。何しろ、筆者がこれまで使っていたのは、コンパクトデジカメ(コンデジ)だけ。ピントが合うまでの速度、ピントの合う場所の数(オートフォーカスエリア)を比べても、愛用するコンデジよりも遙かに上だ。カシャ! という、小気味よいシャッター音を聞いているだけで、「写真を撮っているぞ!」という気持ちにさせられる。

2007年11月に発売したニコンの「D300」。友人から中古で購入した

使ったレンズはたった3本。標準域となる35mm/1.8F、広角は12-24mm/F4と、中望遠はマクロレンズの85mm/3.5F

しかし、機材がよければ写真が上手に撮れるわけではない。今回の撮影旅行で、成功した写真と失敗した写真、どちらが多かったのか? と聞かれれば、もちろん後者だ。絞り優先モードでシャッター速度を決めていたのだが、絞り値の設定を誤り、真っ黒になったり、真っ白になった写真があった。さらにピントの合っていない写真、思い通りの場所に列車が写せなかった写真を合わせれば、失敗写真の連続といえる。

鉄道写真とは、こんなにも撮るのが難しいのか……思い知らされた。まあ、たった1度のチャレンジで、思い通りの写真が撮れるなんて、甘い考えだったのだろう。また難しい被写体だからこそ、チャレンジのしがいがある。

駅に停車した列車を撮ってみたが、置物のような印象に……。躍動感は感じられない

構図を考えて、駅に住み着いている猫越しに列車を撮ろうと粘ってみたが、列車が来る前に猫が立ち去ってしまった……

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