“キズ”も“味”のうち……そう思えるかが試金石?

個人的には、とても気に入っているiPhone 5。使っていると、気むずかしい面も見受けられる。特に問題になりそうなのは、キズがつきやすいことだ。iPhone 5は軽さを優先するため、本体にアルミニウム合金を使っている。前モデルまでのチタン合金とガラス素材の組み合わせとは違って、扱いに注意しないとキズがつき、さらにそのキズが目立ってしまうのだ。

iPhone 4Sはケースを使わずに、そのままポケットやカバンに入れても問題なかったが、iPhone 5に関してはケースが必須になりそうだ。特に2色ある内の「スレートタイプ」(黒)は、キズが目立ちやすいと聞いた。筆者はホワイトを選んだので、気になるようなキズは目についていないのだが、ケースを使うことでせっかくのデザインが台無しになるため困っている。できるだけ薄く、本体は透明。まるで付けていないような……そんなケースが出てこないかと、期待している。

iPhone 5のレビューを書こうと2週間触ってきたが、これといった不満がなく、逆な意味で困ってしまった。ケチを付けようと思えた面が少ないのだ。もちろんLTEの通信エリアはまばらだし、傷つきやすいボディのため手荒に持ち歩けない。こうした不満はある。しかし、トータルで見るとたいした問題とは思えない。今後、LTEの通信エリアは、都市部から順次広がっていくだろう。個人的には、大都市で使うなら最高のスマホといえる。