ライターHの“デジモノ”放談

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第14回
ジョブズの伝記で“読書スタイル”を改革する

読みやすさ重視なら「Reader」がお薦め

筆者が数ある電子書籍のネット書店の中から、紀伊國屋の「BookWeb」を選んだことにもワケがある。それは、ソニーの電子書籍端末「Reader」に対応していることだ。同サイトで購入したデータをパソコン経由で、「Reader」へと転送できる。

なぜ、「Reader」に対応していると良いのか。電子書籍は購入後、どの端末で読むかが、大きなポイントになる。そのため1つでも選択が広い方が良い。またモノクロ表示の電子書籍専用端末という点も魅力だ。電子書籍を購入したくない理由として、「目が疲れる」という人を見受ける。確かにiPhoneやiPadなどに搭載する液晶は、バックライトで明るく、長時間画面に向かうと目がチカチカしてくる。

でも「Reader」は、「E Ink」と呼ばれる紙の印刷物に近い表示技術が使われている。実際に購入して試してみたが、液晶部が光を反射しないため、直射日光が当たるような屋外や照明にダウンライトを使うカフェなどでも大変読みやすかった。また書籍に比べて本体が軽く、iPhoneやiPadよりバッテリー駆動時間も長い。残念ながら、iPhoneなどとブックマークや最後に表示したページの同期はできないが、読みやすさ重視なら「Reader」がベストといえる。

ジョブズの伝記は、「Reader Store」(公式のネット書店)でも取り扱っているが、こちらで買ってしまうと「Reader」やSony Tabletでしか読めない。iPhoneやiPadなど、他のメジャー端末でも読むことができるように、あえて紀伊國屋書店の「BookWeb」を選ぶというのが筆者のこだわりだ。

来年、2012年は電子書籍が一層注目されてくるだろう。来るべき読書新時代を前に、新しい読書スタイルを体験してみてはいかがだろうか。

ソニーの電子書籍端末「Reader」。消費電力が少なく、見た目も紙の印刷に近いとされる「E Ink」という表示方式を採用している。筆者はWi-Fi機能を搭載した「PRS-T1」(1万9800円)を愛用している

「Reader」の良さは、明るい屋外でも表示が見やすいこと。液晶ディスプレー面が光を反射しないため、直射日光が当たるような場所で使っても問題ない

紀伊國屋書店の「BookWeb」では、「Reader」を登録した人に、紀伊國屋ポイントが500ポイントもらえるキャンペーン(2011年12月31日まで)を実施している。筆者はこのポイントと、「スティーブ・ジョブズⅠ」を購入時にもらった19ポイントを合わせ、続巻のスティーブ・ジョブズⅡを519円引きの1476円で購入した。なお、同ショップでは、紙の書籍も販売している。電子書籍版を購入するには、商品の詳細ページから「電子書籍版詳細ページ」へ進み、購入手続きをする

関連サイト

▼「BookWeb」(紀伊國屋書店)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

▼「Reader」(ソニー)
http://www.sony.jp/reader/

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