第1回
プロローグ “自立した投資家を目指して”
2011.04.12 [山田 英次]
皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山田英次です。
先日の東北地方太平洋沖地震による甚大な被害の実態が、連日報道されていますが、この影響は、日本経済に対しても、深刻なダメージを与える事になりそうです。2011年は欧州の財政危機や中東問題、それに付随する原油価格の乱高下などのネガティブな要因が重なり、波乱含みのスタートとなりましたが、それでも、中長期的な株価の展望は、悪くないという意見も多く聞かれていました。
しかしながら、状況は一転しました。
しばらくは、安心して資産運用に臨めない状況が続く事になるかもしれませんが、このような時こそ、冷静沈着に『資産の管理』を継続する姿勢が問われます。決して狼狽することなく、自らが築き上げてきた資産を守り通す事ができるかどうか、これからの数年間は、皆さんの資産運用における本質的な能力を問われる期間になりそうです。
今回からスタートするこのコラムは、その『本質的な能力』をメインテーマに据えて、お話を進めていきますが、それは、決して難しいものではありません。その能力を身につけるという事は、すなわち、資産管理、資産運用における基本的なルールを理解するという事です。
もちろん、資産運用で良い結果を導き出すためのノウハウには、様々なものがありますので、断定的に、どれか1つの運用手法をお勧めする事は出来ません。ですが、このコラムでお伝えする基本ルールを理解しておく事は、将来どのような運用手法を採用したとしても、有益に作用するはずです。
基本ルールを理解し、本質的な能力を備えている人は、ピンチにおいてもチャンスにおいても、自ら自信をもって動く事が出来ます。
このコラムが、皆さんが独立独歩で動ける投資家になる為の一助になれば幸いです。
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