第2回
その1 “豊かになるための3つの心得”
2011.04.26 [山田 英次]
利息は大きな力になる
先程の『節電』、『節約』のお話では、30年間の努力の末に手に入ったゆとりは約100万円に過ぎませんでした。もし、皆さんが、『コツコツ』と利回りを得ることが出来たとすれば、それは、きっと大きな力になって皆さんの未来を支えてくれるはずです。
例えば、今、皆さんが自由になるお金を100万円持っていたとしましょう。
このお金を元手にして、中長期的に利回りを得た場合、どの程度の金額になるのか、まずは、以下のグラフでご確認いただきたいと思います。
グラフの一番下は、100万円を引き出しの奥か金庫などに放置した場合ですが、現在の都市銀行の普通預金の金利である0.02%の金利をもらった場合も、実は、20年たっても、ほぼ、変わりません。101万円を超える事はないのです。
でも、皆さんが視野を広げて、3%の資産運用に成功したとするならば、20年間で、手元の資金は181万になり、6%の資産運用に成功したならば、手元の資金は3倍を超え、そして、9%を超えた資産運用に成功したならば、手元の資金は5倍を遥かに超える金額に膨らむことになるのです。
1年間だけ見れば、上記の利回りの差は、(下から順番に)0円、200円、3万円、6万円、9万円となり、大した金額ではないのですが、20年という期間では、その差は拡大していくのです。
これは、何故でしょうか。
それは、皆さんが知らないところで、お金が働いてくれているからです。この『自分が知らないところで、お金が働いてくれる仕組み』を複利と言います。次回は、この複利について、もうちょっと考えてみたいと思います。
実際に安定的な利回りを得るための方法論は、もう少し先のお話になりますが、基本的な資産運用の考え方、金融の基礎知識を学ぶことはとても大切なのです。これは、少々乱暴な表現をするならば『皆さんが、正気を保って資産運用を続ける』ための準備になります。
数カ月の資産運用のスタートの差は、皆さんの未来にとっては誤差の範囲です。焦らずに、コラムにお付き合い下さい。
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