皆さん、こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

今回は、皆さんの資産形成のスピードを加速させてくれる『複利の効果』がテーマとなります。プロローグでお話しました通り、私たちが資産形成をしていくメインエンジンは、『就労による収入』、つまり、自分が『働く』ことによる収入なのです。そのメインエンジンによって徐々に蓄えられていく金融資産を、ただ単に、遊休させておくのは、もったいないことです。

この金融資産に利回りを与えることにより、皆さんの金融資産は、最初は徐々に、そして、途中からは加速度的にその増加のスピードをあげていくことができます。今回は、そのスピードの源について、理解を深めたいと思います。

それでは、早速、サブエンジンの位置づけにありながら、私たちの資産形成を極めて強力にサポートしてくれる利回りの与え方、『複利の効果』についてお話を進めていきましょう。

アインシュタインの評価

相対性理論で有名なアルバートアインシュタイン博士は、『人類最大の発明は複利である』という主旨の言葉を残しています。

人類の発展に大きな貢献をしたアインシュタインが、高い評価をした複利とは、一体どんなものなのでしょうか。

と、書くと、なんだか難しいお話になりそうな気がするかもしれませんが、その仕組みは、小学生でも分かる、とてもシンプルなものです。

最初にお伝えしておきたいのは、金利のもらい方には、2種類あるということです。

1つは『単利』と呼ばれるもので、『最初に預けた金額(=元本)に対して、定められた金利が付与される仕組み』です。

そして、もう1つが、『複利』と呼ばれるもので、『直前(一般的には前年)の金額に対して利回りが付与される仕組み』です。