負けないぞ!賢者の資産形成術

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第3回
その2 “豊かになる為のサブエンジン

それでは、これら2つの仕組みを、比較した表で、イメージを確認してみましょう。

100万円を投入した時に、5%の金利が、単利で付与されるケースと複利で付与されるケースの比較となります。

もう、どちらが単利で、どちらが複利かはお分かりですね

左側は、毎回5万円、つまり、毎回元本である100万円の5%相当額が利息として計上されていますから、こちらが、単利となります。

と、なると、右側は複利ということになりますが、表の2002年4月の残高は、左の単利と相違ありません。でも、その翌年となる2003年4月になると、単利に比べて2,500円多い1,102,500円という残高が入っています。

ここでのリードは、たった2,500円。ちょっと美味しいランチを食べれば、無くなってしまうような金額ですが、皆さんには、『このリードの源泉はなにか』を考えていただきたいと思います。

よく表を見るとすぐに分かるのですが、この2,500円という金額は、初年度についた利息50,000円に対する5%の利息なのです。つまり、この2,500円のリードは、最初に預けた100万円とは無関係なところで生み出されたものだというわけです。

さて、初めてのリードは、たった2,500円だったのですが、その翌年は、どうなるでしょうか。2004年の春には、そのリードは7,625円に広がりますので、今後はディナーが食べられるくらいのリードに広がっていることが分かるかと思います。

そして、その翌年以降も、複利運用を続けると、徐々に差は広がっていき、30年後には、その差は、約166万円(=約411万円-約245万円)にまで膨らむことになります。

こうなると、ランチやディナーどころではなくなります。どんなに高級なレストランに行っても、(希少なワインでもオーダーしない限り)使いきれないくらいの差額になってしまうのです。

このように年を追うごとに、飛躍的に残高が膨らんでいく仕組みを『複利』といい、この仕組みのことをアインシュタイン博士は、高く評価したということなのです。

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