負けないぞ!賢者の資産形成術

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第10回
その9 “果実との交換(3)” –株式投資 前編–

債券投資と株式投資

さて、ここで、株式投資のポイントを、債券投資と比較しながら整理しておきましょう。

債券投資とは、『ある一定期間、皆さんの大切なお金を貸してあげること』の見返りとして、『予め定められた利息と元本をもらう』投資方法でした。

これに対して、株式投資とは、『自らのお金を、赤の他人にプレゼントする』見返りとして、『確約はされていないが、平均2%の配当を期待する』投資方法だということになりますが、債券投資と決定的に違うのは、お金を渡した相手が、そのお金を返金する意思がないことです。

こう考えると、なんだか株式投資の方が不利な気がするかもしれません。ですが、株式投資の場合、債券投資と違って、個人でも気軽に株券を売買することが出来る点で、優位性があります。つまり、お金を渡した相手(法人)は、返金する意思がないのですが、株券は、簡単に赤の他人に下取りしてもらうことができるのです。

次回は、この株券の概念を整理していきます。株券を売買する場所のことを株式市場と呼びますが、何を売買しているか、よく分からないまま利益を追求している投資家も多く見られるようになりました。

まずは、しっかりと情報を整理していきましょう。

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