負けないぞ!賢者の資産形成術

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第23回
その22 “目標収穫高の具体的な考え方”

セカンドライフの具体的なイメージ

それでは、このコラムをご覧いただいているほぼ全員の皆さんに共通する「満足できる未来」のための必須条件であろう「豊かなセカンドライフ」について考えてみましょう。
豊かなセカンドライフを送るためには、平均的な人生の長さについて考えなくてはなりませんが、人は意外と長生きです。
下記の表をご覧ください。

これは、平均余命を一覧表にしたものです。
一般的に、人生の長さは「寿命」といいますよね。たまに、ニュースなどで日本人の平均寿命が延びたなどと聞きますが、この平均寿命とは「0歳児の平均余命」を意味しています。
2005年のデータでは、0歳男児の平均余命は78.56歳となっていますが、60歳男性の方が平均的にあとどれくらい生きるかを表す平均余命は82.09歳となっています。(女性は87.66歳ですね)
つまり、皆さんが60歳になられたとき、平均的に男性は22.09年、女性は27.66年の人生が待っているということになります。
仮に、この長い人生を楽しむために、月額40万円の資金が必要だとした場合、総額ではどれくらいのお金が必要となるでしょうか?
ざっくりですが、男女の平均に近い25年間の人生を考えると、下記計算式のようになります。
40万円 × 12か月 × 25年間 = 1億2000万円
まるで、宝くじの当選金のような金額ですが、現実問題として、月40万円の生活を望むのであれば、必要な金額は1億円以上となる訳です。
ただ、この金額すべてを自分で準備する必要はありません。当たり前ですが、夫婦でもらえる年金額は引いていただいて結構です。

一般的な会社員(夫)がもらえる厚生年金額は年間150万円から250万円程度、10年程度の就業期間がある妻がもらえる年金額は100万円前後となりますから、夫婦でもらえる年金額は年額250~350万円程度となります。
皆さんも自分や配偶者がもらえるはずの年金額と、(60歳から85歳までの)25年間で必要となる生活費を踏まえて、穴埋めすべき金額のイメージを膨らませてみてください。
なお、この計算をすると、たいていの方は、今までの節約や貯金の方法では穴埋めが厳しいということに気付きます。
次回からは、この穴埋めをするために必要な利回りの計算方法について述べていきます。

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