皆さん、こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

前回までのコラムで、直接金融の代表的な2つの手法である『債券投資』と『株式投資』の意義と特徴について、お話をしてきました。

『債券』とは、お金を貸したことの証明として発行される『借用証書』のイメージであり、『株式(株券)』とは、お金をプレゼントしたことの証明として発行される『出資証明書』のイメージでした。

これら2つの直接金融の手法に共通しているのは、『今すぐ使わない自分の遊休資産(現金)を、今すぐ使いたい人に提供し、その代償として利益を手にする』ことを期待している点です。

改めて、そのイメージを以下の図で確認してみましょう。

お金を渡す相手選びをするのは、左側にいる私たち投資家の自己責任となりますが、実際に発生する利息収入や、配当を直接手にする権利も手に入ります。

こう考えると、債券投資も株式投資も、なんだか似たような投資手法に感じるかもしれませんが、実は、債券と株券は、正反対の特性をもっています。