第1回
どうして家計の改善が必要か
2013.01.08 [山田 英次]
真綿で首を絞められているような閉塞感
少々乱暴な表現ですが、日本中のあちらこちらの家庭が味わっているのが、終わりの見えない不景気への恐怖心であり、真綿で首を絞められているような閉塞感なのです。
10年前と比較して、給与所得が約10%下落しているのに対して、消費者物価指数は1%程度しか下落していません。つまり、収入は激減しているのに、生活にかかるお金は、ほとんど減っていないのです。
それに追い打ちをかけるように、消費税率の上昇が話題になったり、年金給付への不安感が増したりして、将来に対して希望を持つことが難しくなってきています。
そのような状況ですが、誰にとっても一度きりしかない人生ですから、やはり笑顔を絶やすことなく、日々前を向いて力強く歩んでいただきたいと思います。
キーワードは「可処分所得の最大化と有効活用」
このような厳しい経済環境で、ただ震えているだけでは何も改善しません。なにも変わらなければ、なんとなく感じていた恐怖が現実のものとなり、家計が破たんしてしまうことになりかねません。
世の中がすぐに変わることはありませんが、皆さん自身が変わるために必要な時間は、ごくわずかです。
次回からのコラムでは、景気が上向いて、日本経済の力強さが戻ってくるまでの期間、苦痛を感じずに、家計にゆとりをもたらすための方法について考えていきます。
所得から強制的に控除される税金や社会保険料などは諦めるしかありませんが、それ以外の収支に着目し、自分たちが自由になるお金、つまり可処分所得を最大化し、それを有効活用することを考えていきたいと思います。
皆さんの家計改善に少しでも貢献できれば、嬉しく思います。
また次回、会いましょう!
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