第3回
自動車保有はセレブの証!?
2013.04.09 [山田 英次]
例えば300万円の車を金利3%の5年ローンを組んで購入した場合、諸費用を除いても総額では約323万4400円程度となります。当然、本来の価値より23万円以上も高い支払いをしたことになりますが、この金額は決して小さくありません。
一台の車を購入することで発生する負の金利(この場合は23万円程度)は、家族で海外旅行に行けるくらいのものであり、長い人生で5回6回と車を買い替えていくと、100万円以上の金利負担になることもあります。
ぜひ金利の負担を直視してから、冷静に判断をして頂きたいと思います。
ちなみに私は、家計簿の話およびクレジットカードの話と同様、車を憎んでいるわけでも嫌っているわけでもありません。
どうせ買うなら、購入直前の5年間で貯金してから買った方が得なことに気付いてほしいと思っているだけです。
直前に貯金をしてから買うリズムでカーライフを楽しんでいくとすれば、プラス(正)の利息が助けてくれますから、毎回300万円以下の貯金で300万円の車を買うことができるわけです。
オーナーというステータスの代償
このような話をすると、「だって、そんなまとまったお金、どこにもないんです!」と反論される方も多いのですが、そのような方はぜひ最初の5年は自家用車の保有を諦めて、タクシーを利用するスタイルもご検討いただきたいと思います。
通勤や何かの事情で、ほぼ毎日車が必要だという方には、ちょっと難しい選択肢ですが、週末の買い物や年数回の旅行程度の頻度で車を使っている人であれば、実はタクシーの方がはるかに安い、そんなケースも多々あるのです。
具体的に見てみましょう。
ファミリー層に人気の一般的なワンボックスカーの購入を例にして考えてみましょう。対象となる車は、総額300万円、重量が1,700Kg、排気量が2,300ccとします。これを頭金0円の5年ローンで買う、つまり総額で約323万円を支払うものとして計算してみます。
このような車を買う場合、まず意識しなければならないのが税金です。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、このような車を買う場合、1回だけ負担する自動車取得税(37,000円)のほか、毎年支払う自動車税と自動車重量税の合算で約7万円強の負担が生じることになります。
※簡易的に、エコカー減税等を考えずに本来の税率で計算しています。
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