第6回
夢のマイホームは、夢なのか(後編)
2013.07.23 [山田 英次]
賃貸の人はどうすればいい?
でも、そうはいっても、月々4300円程度の負担で、万が一の事態に備えることが出来るのであれば、いいじゃないかと考える人もいると思います。
これは、確かに一理ありますよね。世帯主に万が一のことがあったからといって、家族が住む場所が亡くなるなんてことはあってはならないことですから。
ですから、賃貸派の人の中には、『自分に万が一の事があった場合、今は賃貸なので、家族の住む家がなくなってしまうのが心配』と考えている人が意外と多いのですが、それは、全然心配いりません。
その不安を払拭(ふっしょく)する為には、自分に万が一の事があった場合に、家賃を賄う事が出来る程度の生命保険に加入しておけばよいだけなのです。
例えば、30歳の男性が、自分に万が一の事があった時に家賃と同額が毎月出てくるような保険を考えてみますと、毎月15万円が35年間給付されるような保険に加入しようとした場合の毎月の掛け金は、4000円台となります。
このようなことを書くと、では、『65歳以降はどうするんだ?』という疑問を抱く人も出てくると思いますが、心配いりません。
頭金をいれて持家を買おうかどうかの検討をしている人であれば、その頭金を運用して増やしておけばいいのです。
例えば、年間4%程度の運用が出来れば、500万円は35年間でおおよそ4倍、2000万円になっています。
郊外に1LDK、2LDKクラスの終の棲家(マンション)を買うのには、十分すぎる現金という資産が築かれているはずだからです。
結局のところ、中長期的視野で考えた場合には、購入と賃貸は、どちらも損得がないようにバランスがとられているのです。
経済の仕組みは、よくできているのです。
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