第1回
東日本大震災とマンション
2011.04.19 [斉藤 ヒジリ]
≪旧耐震基準と新耐震基準≫
過去の阪神・淡路大震災ではわかったことがあります。それは建物の築年数や形状・工法などにより、建物の被害に違いがあるということです。特に、新耐震基準※のものは、旧耐震基準のものより被害が少なかったといいます。今後、中古マンションについては、どちらの基準なのかが、さらに注目されることになるでしょう。
※新耐震基準は、1981年(昭和56年)6月1日施行の建築基準法改正に基づき、この日以降に建築確認を受けた建物に対して適用されます。マンションの工期は一般に1年以上掛かります。したがって、この日以前に建築確認を受け、1982年(昭和57年)に竣工しているものも中にはあります。「○○年築」というのは、この竣工時期を指しますので、この時期に竣工したマンションは新耐震基準か旧耐震基準かの確認が必要です。
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