フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第2回
震災後のマンション選びのポイント

東北地方はもちろんですが、マンションが集中する首都圏でも地震の影響を大きく受けました。地震の当日、みなさんはどのように過ごされたでしょうか。電車は止まり、道路は大渋滞、都市機能は麻痺し、「帰宅困難」という言葉は聞き慣れた言葉となりました。その後、原発事故による計画停電や、地盤の液状化など、さまざまな問題が発生しました。

≪地震・災害に対する消費者意識の高まり≫

今回の経験により、みなさんもいろいろ感じるところがあったと思います。それによって、今後のマンション市場も大きく変わってくるでしょう。なぜなら人々の災害に対する意識が高くなったためです。特に、停電の影響は深刻でした。単に不便というだけでなく、街が真っ暗になるというのは、女性を中心に、想像以上に恐怖を感じるということでした。賃貸マンションでは、この計画停電エリアからの引越しが相次いでいるというニュースが報じられています。また、地震を最も恐れたのは外国人でした。地震発生後、東京から本部機能を移転させる外資系企業も多く、外国人向けのマンションは閑古鳥が鳴いているそうです。

今回の震災を受け、これからはどんなマンションが求められてくるか、ポイントを大きく4つにまとめてみました。

  1. 地震対策
    これは言わずもがなです。マンションでは免震構造、あるいは制振構造といった地震の揺れに強い構造のものが人気を集めることでしょう。中古マンション市場では、これまでは築年数の古い、価格のリーズナブルなものをリノベーションすることが流行してきましたが、これからは新耐震基準のものが見直されてくるはずです。

  2. 災害発生時の避難先の有無
    単にマンションの構造が強いだけでなく、地震や火災などの災害時に、安全に避難できる避難先が近隣にあることが重要となってくることでしょう。 例えば近隣に大きな公園、学校などがあることは、防災上大変重要になってきます。

  3. 都心回帰
    今回の地震発生時の帰宅困難、その後の計画停電を考えると、特に都心に通勤さている方の場合、より都心に居住する方がよいと感じた方も多いはずです。同じ予算であれば、多少狭くてもより都心に、といった「都心回帰」の傾向が、より強くなるものと思われます。

  4. マンションの立地する地盤
    今回の地震で、かつてより懸念されていたことが起こりました。それは「地盤の液状化現象」です。千葉県浦安市では広い範囲でその現象がみられ、街全体でインフラが機能不全に陥りました。ここまでくると、単にマンション個々の問題ではなく、街全体の問題となってきています。このことは今後のマンション選びにも大きな影響が出ることが考えられます。

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