第2回
震災後のマンション選びのポイント
2011.05.10 [斉藤 ヒジリ]
ポイントの4.について、もう少し詳しくお話したいと思います。
これまで埋立地、河口部などの海に近いところで起こるものと考えられていた液状化現象が、内陸部でも起きました。沼地や水田を造成した住宅地では大きな被害が見られました。ですが、造成地でも地盤を強固にするための地盤改良がされていた所では、被害の出ていない場所もありました。
ですので、この液状化の問題は、地盤改良できれば、ある程度対応できることだと思います。この液状化現象の問題が認識されたのは、1964年の新潟地震からで、それ以前の造成地は対策が全くとられていなかったのが実情です。今後、この対策はより具体的になると思いますが、いずれにしてもこれから分譲されるマンションは、その立地する地盤がどんなものか、それに対してどう対処しているのか、選別の目がより厳しくなるものと思われます。住宅地における地盤の重要性が改めて認識されてきています。
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