≪マンションの差別化・多様化≫

この他には、子育てをするママをサポートするため、保育サービスの入居者特典がある、あるいは、カーシェアリングのような車の新しい所有の形態に対応しているなど、ハードだけではなく、ソフト面での取り組みも行われるマンションも出てきています。消費者の心を掴むような特徴を持つマンションが、販売の好調につながってきているようです。今後も、エコに対応した太陽光発電、あるいは電気自動車に対応した設備、カーシェアリングなど、時代の要請に合わせてどんどん進化していくものと思われます。

特に、今回の地震による停電の影響を受け、消費者の節電に対する意識の高まりは、今後のマンションの仕様に大きな影響を与えるはずです。太陽光発電による共益費の削減など、これからのマンションには一層の省エネ対応が求められてきます。また、長期優良住宅の制度が始まり、建物のクオリティーについても差別化されてくる時代となりました。

これからのマンション選びに必要なことは、なんでも備えているものが良いのではなく、こうした各要素が、本当に自分に合ったものなのか、自分がマンションに求めるものはなにか、ブームに流されず、ご自身で明確に決めておくということでしょう。