第8回
マンション選びは「地盤」にこだわる
2011.08.02 [斉藤 ヒジリ]
次に、「地震ハザードステーション」で今後想定される地震について見てみると、江東区において、この30年以内に震度6弱の地震が発生する確率は26~100%、震度6強でも6~25%であることがわかります。
この地図では、主要活断層帯、その他活断層についても表示されていますが、江東区付近にそれらはないようです。
あなたが検討しているマンションも、活断層上にないかどうか確認してみましょう。
阪神大震災でも明らかになったように、地震により亡くなった人々が命を落とした原因のほとんどは、建物の倒壊によるものではなく、火災によるものでした。従って、地盤の強固さもさることながら、マンション周辺の「建物密集度」やこれによる火災の延焼の危険性、また「道路の幅員」や「避難のしやすさ」なども重要なチェックポイントであることがいえます。これらは「火災ハザードマップ」で確認できます。また、洪水に関するハザードマップもありますので、氾濫が起きやすい川の流域にあるマンションの購入を検討する場合は、必ずこれも見ておきましょう。
このように、マンションを買う前には、そのエリアが災害に強いかどうか、噂などにまどわされず、正しい情報によって確認することをお勧めします。
参考:
■国土交通省ハザードマップ
http://disapotal.gsi.go.jp/
■地震ハザードステーション(独立行政法人 防災科学技術研究所)
http://www.j-shis.bosai.go.jp/
■(第6回)地震に関する地域危険度測定調査(平成20年2月)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/download/kikendo.pdf
■東京都都市整備局HP
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/home.htm
■東京都の地震時における 地域別出火危険度測定(第7回)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/download/houkoku_6.pdf
※各サイトの情報は、あくまでも参考であることをご了承ください。
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