第10回
「スマートシティ」これからの街が変わる
2011.09.06 [斉藤 ヒジリ]
《スマートシティへの発展》
スマートグリッドは、自然エネルギーの利用促進にもつながります。
自然エネルギーのメリットは言うに及びませんが、発電量が天候に左右されてしまい、供給量が不安定なことが最大のデメリットです。しかし、スマートグリッドを活用すれば、自然エネルギーが不足したら発電所で生み出す発電量を増やすといったコントロールができますから、安心して自然エネルギーに頼ることができるようになります。
また、各家庭や地域などで得られた太陽光エネルギーなどを電力会社が買い取る制度の利用が広がれば、発電所における発電量が更に減ります。この電力の供給バランスを管理するのも、ITを活用したスマートグリッドなら可能です。
発電所の利用が減ればCo2の発生を抑えられ、またエネルギー問題の解決にもつながります。
スマートシティとは、このスマートグリッドをはじめ、ITを活用し、より安定的で効率的でかつ環境に優しいインフラを整備した、次世代都市というわけです。
東日本大震災によって福島第一原子力発電所が事故を起こし、計画停電や節電の呼びかけなどが行なわれて以来、ますます注目されているキーワードといえるでしょう。
次号に続く
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