第23回
京浜東北線の意外な実力
2012.07.03 [斉藤 ヒジリ]
《意外?!「住んでみてよかった」ナンバーワンは京浜東北線》
北は大宮、南は大船まで、首都圏を南北に縦断する路線として歴史ある京浜東北線。沿線の成熟度は高く、それが住みやすさにつながっていることが想像できます。
駅によっては、都心へのアクセスがより速い湘南新宿ライン、高崎線、宇都宮線、東海道線、横須賀線といった路線との並行区間があり、路線が選べるのも特徴です。終電が遅いこともあり、飲み会や残業の多いサラリーマンにとっては助かることでしょう。
また、通勤時に事故などが起きた場合、他の路線にすぐ切り替えられるというメリットもあります。
首都圏の大動脈といってもよいこの沿線では、各所で開発が進んできました。
埼玉においては、さいたま新都心、与野。神奈川では川崎、横浜で再開発が進み、それぞれ大きく発展してきました。特に、みなとみらいの発展に伴い、横浜は住居地区として見直され、海沿いのおしゃれな街といったイメージによって現在の人気は非常に高く、「住んでみてよかった街ランキング」でも堂々1位となっています。
また、品川、田町、秋葉原といった都心のターミナルでも再開発が進み、大型のタワーマンションを中心に供給されています。
それ以外の駅沿線では、古くから残る商店街、病院、学校といった充実した生活インフラが、生活の利便性を支えているといえます。
一般的に京浜東北線沿線は緑の多いイメージがあまりありませんが、ターミナル駅から少し離れた駅周辺では公園などが充実し、住環境としても非常に魅力的なところが多くあります。ブランドイメージこそありませんが、質実剛健といったところでしょうか。
そうした意味での狙い目は、南浦和、赤羽、王子、大井町、大森、山手、磯子などです。近年、こうしたところでも大規模マンションが生まれているので、今後ますます注目度は上がるでしょう。
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