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第24回
堅実派の京王線、人気の東急線

《手堅い人気の京王線》

中央線とともに私の印象に強く残ったのは、人気の高さと実際の住み心地のよさが両立した京王線です。
ここでいう京王線とは、京王井の頭線も含まれていると私は判断しました。東急線が東横線、田園都市線と分かれていることから、京王線も分けられているべきだと思いますが、このアンケートを見ただけでは判断がつきません。小田急線はひとくくりなので、こちらもそうなのでしょう。

人気ランキングで7位、実際の住み心地の良さで3位というのは、この路線の実力の高さを物語ります。イメージ以上に、住み心地が良いということですから。
神泉、池ノ上、上北沢、浜田山といった高級住宅街をはじめ、下北沢、明大前、吉祥寺といった若者にも人気の街を多く抱えています。
その他、知名度は低いものの、住環境が良く生活のしやすい、桜上水、千歳烏山、久我山など、成熟した街が並び、総合力の高い路線といえます。
最近では、調布、府中といった三多摩方面の開発も進みました。庶民には手が出しづらくなった中央線沿線に比べて、まだ割安感があり、マンションの開発余地も残ることから、近年供給が増加傾向にあります。
個人的には、他の路線に比べ、京王線は駅の整備や新車両への更新に余念がないと感じます。
この鉄道会社の乗降客へのサービス意識が高いことも、評価に値するのではないかと思います。

《イメージ先行?東急線》

京王線とは対照的に、今回驚きだったのは、東急線の順位の低さです。住んでみたい沿線ランキングでは、東横線が3位、田園都市線が5位と、上位に入ることは想像できましたが、住んでみてよかったランキングでは、東横線が5位、田園都市線が7位と、それぞれ順位を落としています。 あこがれる要素が多い反面、実際に住んでみると想像と違った、ということでしょうか。イメージと実際とにギャップがあるようです。

東横線は、渋谷~横浜、そして乗り入れしているみなとみらい線の元町・中華街などの一大ターミナルをつなぎ、都立大学、自由ヶ丘、田園調布、多摩川といったブランドイメージの高い駅を抱えています。
その他、中目黒、祐天寺、学芸大学、日吉、武蔵小杉など、幅広い層から支持される良質な住宅エリアを通過する路線です。来年度には副都心線との乗り入れも予定され、武蔵小杉駅や渋谷駅の再開発など、話題を呼ぶ発展が続いています。
しかし、私の個人的な感想ですが、路線全体を考えると、駅によってイメージや雰囲気が大きく異なり、全体として統一感があまり感じられません。やはりイメージばかりが先行し、実態が追いついていないということが原因でしょう。

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