フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第30回
2013年は「買い」?!

前回は、消費税についてポイントを押さえました。
この大事なポイントを押さえた上で、今年のマンション市場について考えてみたいと思います。年頭に、各シンクタンクなどから今年の市場予測が発表されました。それを私なりにまとめてみますと、ポイントは次の通りです。

1.供給戸数が増える(首都圏新築マンション約4.5万戸→約5万戸へ)
2.中小規模マンション(100戸以下)の増加(大規模の売れ残りリスク回避)
3.中堅企業の復活、多様なエリアでマンション供給(大手中心市場からシフト?)
4.都心中心の供給から、郊外への供給が増加(郊外は大手も参入、中堅との競争過熱)
5.コンパクト化の進行(用地取得、建築コストの上昇プラス消費者予算の低迷による)

こうして見てみると、今年は着実に市場回復の兆しが見えてきそうです。
これまで大手不動産会社が中心のマンション市場でしたから、供給エリアなどに偏りがありました。今後は中小デベロッパーが、郊外あるいは駅から離れた場所などでも供給を行うことでしょう。

また、マンションの規模も、大手不動産会社を中心にリスク回避の動きがあるとのこと。これにより、中小規模のマンションも増えてきそうです。こうしたことにより、バラエティに富んだマンションが市場に並ぶかもしれません。エリアにこだわる方には、希望にぴったりあった場所でマンションを見つけられるチャンスの年になることでしょう。

私がマンション市場を見てきて最近特に感じることは、今の消費者は、とにもかくにも「価格」に敏感だということです。
どんなに良い場所で、良い建物であっても、供給者側が価格設定を間違えると、ことごとく売れません。これまで高級マンションではあまりみられなかった状況ですが、高級マンションですら売れ行きが鈍っている状況です。

一方、価格に魅力があれば、どんなに多くの戸数でも即日完売という状況を日々目にします。
したがって、これからのマンション選びには、価格を重視することが特に必要です。高い買い物をしてしまったら、売るときに大きな損失を出しやすくなるからです。

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