第34回
不動産バブルがくる?!
2013.06.25 [斉藤 ヒジリ]
それは正に、今ではないでしょうか?
現在はその条件の多くが揃っています。金融緩和、社会の変革期、市場で値上がりねらいの短期売買が増えている、市場でバブル崩壊を経験した人が減っている等々。
バブルを期待する人が膨らみ、増幅して周りも煽る。
人間は経験から学ぶことが必要ですが、どうもしばらく経つと忘れてしまう方が多く見られます。これを「懲りない面々」というのかもしれません(笑)。
現在、バブル発生の条件の中では唯一「銀行の貸し出し」が増えていないのですが、不動産投資への貸し出しの仕組みが生まれ、システム化されると、必ずと言っていいほどバブルとなるといわれています。
今は、その夜明け前と言っていいのかもしれませんね。
プロでも一般消費者でも、不動産を安く仕入れたりマンションを割安に購入できる時代は、当面来ないと思います。
これからマンション価格が上がることは、コスト面からも説明がつきます。それは建築費コストの問題です。
円安に伴う輸入資材コストの増加はもちろんですが、それ以上に震災の復興に伴う建設要員不足で人件費が上がっている現状があります。
これらにより、建設コストが30%程度上昇しているともいわれています。
これからのマンション購入には注意がつきまといます。
それは将来的に反動が予想されるためです。
反動がいつか来るのか?それは誰にもわかりません。
ここで大切なことは、反動が来ても、損を出さず最小限にくいとめることです。
そのためには、「これまで以上に良い条件のマンションを買う」ということに尽きます。
2019年、日本の人口は減少に転じます。そんな国で、マンションを買う、不動産に投資するということは、リスクがあるということを忘れてはいけません。
もしこれからマンションを買うなら、とにかく価格、立地、環境、建物品質、間取り、あらゆる条件がそろっており、周囲のマンションの中でもナンバーワンのマンションを購入すべきです。下手な妥協は禁物です。
それには、エリアマーケティングの発想が必要です。
「周囲の相場の変動に動じない価値を持ったマンションをいかに選ぶか?」
この観点が抜け落ちていると、将来的に痛い目を見ます。ですからこれからは、購入するタイミングより、マンションの価値自体により重点を置くべきでしょう。
景気が落ち込んだ場合のことを考え、他物件と違いがあるマンションを選びましょう。それがあなたの資産として、将来その価値を輝かせてくることになるのです。
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