フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第8回
某大手グループの有料老人ホーム もう1つの自宅として、家族も気軽に訪れるホーム

ホームのエントランス。入るとすぐに、スタッフから「木原さんですか、お待ちしておりました」と声をかけられました。

最初にお詫びです。
今回は、取材させていただいたホームの本社判断により、ホームの名前を伏せてのご紹介です。
名前掲載不可の理由は
「グループとしてのブランド・イメージの統一感が崩れるのはまずいし、どのホームも今回のようにホーム長が対応にあたるわけではなく、入居相談員が専任する場合もあるから」
とのことでした。
ですが、ホームはまさに「家」。
ホーム長、スタッフ、ご入居者など、“家族”の人間性や状況によって本当に個性が違ってきます。小さな社会ですから、統一されているほうが不自然ですし、統一なんかできっこないと私は思います。
ファストフードみたいに、マニュアルにはめようとしてもはまりきるものではありません。
食べ物じゃなく、人間ですし、24時間365日過ごす場所ですから。
そこが選ぶ側にとってのむずかしさであり、働く人の努力・工夫の見せ所でもあるわけですが、「それでは困る」会社もあるわけです。
「うちの会社のホームは、みんなちがって、みんないい」にはならないんですね。
ホーム長さんもホームも素敵なだけに、とてもとても残念です。
というわけで、名前を伏せてのご紹介を、どうかご了承ください。

見学の際はホーム長さんとお話を

「有料老人ホーム選びのコツは?」とよく聞かれます。
いろいろありますが、「見学の際にはホーム長さんに会うこと」は外せないと思います。

何カ所も姉妹ホームがあるような大きな会社だと、「入居相談員」と呼ばれる営業の方が対応してくださるのが普通なんですけどね。
困ったことに、入居相談員は「ホームのスペック」だとか「料金体系」、あるいは同系列のホームごとの違いにはくわしいけれど、「見学先のホームの日常」についてはあんまり知らないんです。

当然ですよね、見学者に対応するのが入居相談員の仕事で、ご入居者との交わりではないわけですから。
日ごろ、ホームの人たちがどんな生活をしているのか? なんてほとんど知らないのです。
でも、見学者にすれば、それこそが何よりも知りたいことなわけです。

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