フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第8回
某大手グループの有料老人ホーム もう1つの自宅として、家族も気軽に訪れるホーム

間仕切り家具を置くなど、居心地よさを工夫しています。

たとえば一緒にホームの中を見学したとします。

ご入居者にお会いしたら、当然「こんにちは」とか挨拶をします。でも、そこまで、です。もしホーム長さんなら「○○さん」と名前を呼び、やりとりがなされます。

すると短い会話でも、ご入居者の表情、会話の中身から、ホーム長さんに対する親しみや、関係性が見えてきます。
これはホーム選びにとって、重要な判断材料です。

「認知症ケア」についても、入居相談員との会話からは見えてきません。

私は、ホームのよしあしは、認知症ケアにあらわれると思っています。

だから必ず、しっかりと質問するわけですが、入居相談員からは、
「専門のスタッフが個別で対応させていただいております」程度の答えしか得られません。 私が聞きたいのは具体例ですし、もっと言うなら、認知症ケアに対する哲学です。

「哲学」っていっても「理屈」じゃありません。

認知症の方とどう接したらよいか、どうしたら日々落ち着いて、穏やかに過ごしてもらえるか、症状を悪化させないためにはどうするのがよいのか、どうしたら幸せでいてもらえるのか…

熱意のあるホーム長さんなら、きっと日々考え、模索し、介護に活かしているような話です。

入居相談員の方にはどうか、見学者をご案内する際には、施設長さんと話す機会も必ず設けるようにしてほしいとお願いしたいです。(そのほうが絶対、見学者からのレスポンスもいいはずですよ! ホームのリアルが伝わりますから)

ちなみに某飲食チェーンが運営するあるホームでは、主に対応してくださるのは入居相談員さんでしたが、ホーム長さんに加え、料理長さんもあいさつに来てくださり、料理について説明していただきました。(取材ではなく、一般見学者として訪れたので、取材者向けの特別対応ではありません)さすがは人の気持ちが判ってるなぁと思いました。

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