第6回
まほろばの里・市が尾別館/市が尾本館 ノーマライゼーションを実践するホーム
2011.08.02 [木原 洋美]
ユニットケアへの疑問
まほろばの里・市が尾別館の外観
駅前のロータリーに隣接しています。『まほろばの里 市が尾別館』は、田園都市線市が尾駅から徒歩1,2分(駅から見えます)、市が尾本館は、駅から10分弱。
読者のみなさんは「ユニットケア」ってご存知ですか?
この言葉は、有料老人ホームを選ぶ際に、ぜひ知っていて欲しいキーワードです。
厚生労働省のホームページでは、
「施設の居室をいくつかのグループに分けて、それぞれをひとつの生活単位とし、少人数の家庭的な雰囲気の中でケアを行うもの」
と定義されていますが、私的には
① 居室は個室
② 各フロアに食堂、リビング、浴場などの共用設備が設けられていて、そのフロアだけで完結した生活ができる(よそのフロアに行く必要がない)
③ フロアに居室がある6~10人程度の少人数単位での介護
④ フロアは往々にして介護度別に分かれている(自立フロア、認知症フロアといった感じ)
というのがユニットケアだと思います。
居室は4~6人のグループ部屋、食事は大食堂という、昔ながらの老人ホーム(ただし、私が取材で訪れるような有料老人ホームでは、相部屋タイプには出会ったことがありません)と比べると、6~10人程度の少人数で、家庭に近い雰囲気のケアが受けられる、なかなかよいシステムです。
それに、ユニットケアを採用しているホームはたいてい、各ご入居者の状況に応じた「個別ケア」をしてくれます。
小人数制で、きめ細かいケアが自慢のホームは、ユニットケアを採用しているところが多いです。
ですからたぶん今後、ユニットケアの施設は増えると予想しています。
けれど、「ユニットケアはいいことばかりではない」というホームもあります。
今回ご紹介する『まほろばの里』です。
運営責任者であるTさんに話を聞きました。
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