第5回
ロングライフ梶ヶ谷 “モーション&エモーション”を実践するホーム
2011.07.19 [木原 洋美]
老人ホームのレクリエーションのなかでも「旅行」は人気企画ですが、ふつうは国内。近場の温泉への日帰りもしくは一泊旅行というのがスタンダードです。
海外へ、それもハワイなんていう遠いところへ、介護が必要な方も一緒に出掛けるというのは相当めずらしいと思います。
実際、老人ホームとして、安心・快適に旅行するというのは本当に手間もかかるし、気配りやノウハウを必要とします。
バスで1時間ほどの場所へ、季節の花を見に行くだけでも、車椅子用のスロープ、段差、トイレ、食事施設など、下見は欠かせないですし、もし雨が降った場合にはどうするかといったことも細かく決めて、手配しておかなくてはなりません。
ご入居者、ひとり一人の体調管理も大変です。
まして海外。緊急時への対応まで、万全に整えていなければ、とても出掛けられないはず。それができている『日本ロングライフ』の介護は、本当に質が高いのだろうなと推察した次第です。
ちなみに、同社が、手間暇(おカネも!)かけて海外旅行に出かける背景には、『ダイバージョナルセラピー(気晴らし療法)』という、介護上の裏付けがあるそうです。
これはオーストリアで約20年前に始められたケアの手法で、楽しみを感じることを通して、生きることに「楽しさ」や「意欲」を見つけてもらうというもの。
『日本ロングライフ』では、この手法を、日本人に合うようアレンジして取り入れています。
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