第1回
ヒルデモア世田谷岡本 本物の料理人がいる施設
2011.05.10 [木原 洋美]
食材の目利きはさすが!
さて、そんな『ヒルデモア世田谷岡本』の調理場を仕切っているシェフは、以前懐石料理の料理人をしていたそうで、調理法はもとより、食材に対するこだわりもハンパではありません。
たとえば、肉は牛、豚、鶏とも、主に国産を使用。牛肉はA4クラス、豚は岩中豚、霧島豚、鹿児島の黒豚、鶏は総州古白豚等の地鶏を調達・・・といった感じでこだわっていらっしゃいます。魚も輸入品は使わず、契約している魚屋の社長と電話で話し、その日、その時期に最も新鮮でおいしい魚を仕入れているとのこと。
「以前は一週間に3回ぐらいは、自分の足で築地市場に仕入れに行っていましたので、食材の目利きは、ヒルデモアのなかでも誰にも負けない自信があります。安心安全でうまいものを仕入れていますよ」とシェフ。
熱意と自信がストレートに伝わってきました。
古白鶏の食感にうっとり
もちろん、調理へのこだわりも語りつくせないほどあるはずですが、そこは誌面の都合もあるので割愛し、私が試食させていただいたお料理について。メニューは・・・
古白鶏(こはくどり)と冬野菜のトマト煮込
コンソメスープ
コールスローサラダ
抹茶ミルクプリン
ご飯
古白鶏(こはくどり)と冬野菜のトマト煮込は、甘酸っぱいトマトベースの味付け。鶏肉はしこしことした食感で、噛むほどに滋養たっぷりのうま味が口いっぱいに広がります。「噛むのが楽しい」という要素は、老化防止にも良さそう。新じゃがいもやズッキーニなど、8種類もの野菜が入っており、栄養も彩りも満点の一皿です。
また、コンソメスープは桜えびの甘さとネギのシャキシャキ感がたまらない、しみじみおいしい一品。
しかもこれ、普通の昼ごはんのメニューなのです。
さらに特筆すべきは、ご飯のおいしさです。特別栽培米コシヒカリ一等米(減農薬・農薬50%カット)とのことで、米の一粒一粒がツヤツヤと輝き、見た目にもおいしそうでしたが、一口ほおばって「ああ、幸せ」と思いました。惣菜も重要ですが、主食がおいしいって大切です。なにせ、毎日のことですから。
お邪魔したのが冬だったので冬野菜でしたが、春にはもちろん、春野菜を使った目も舌もとろけるような料理が饗されるはず。
食事のレベルがこれだけ高いわけですから当然、建物、居室、アクティビティ、介護・医療体制も充実しています。たとえば明るく広い居室では、バスルームからも外の景観が眺められるようになっています。あの開放感、お風呂好きな人にはたまらないのでは。また、毎日の暮らしについては「コンシェルジェサービス」があり、買い物代行から郵便局・銀行への送迎など、きめ細かなサポートがあります。・・・というように褒めるところに事欠かないヒルデモア世田谷岡本ですが、「うちの一番の自慢は、素晴らしいオーナー(ご入居者)です」とスタッフ。
スタッフが入居者を尊敬しているのって、いいなぁと思いませんか。
施設の近くには、世田谷区の観光名所である岡本民家園と静嘉堂文庫もあり、散策にももってこいのエリア。興味が湧いた方はぜひ一度、見学に訪れてみてください。
ヒルデモア世田谷岡本
http://www.hyldemoer.com/home/okamoto/
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