フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第16回
手の届きやすい価格で叶える田園都市ライフ 住宅型有料老人ホーム〈みらい園・美しが丘〉

私が心配しているのは、昨年10月20日から登録がスタートした「サービス付き高齢者向け住宅」です。

「入居者の保護」と「高齢者向け住宅の供給促進」の観点から、一元的な制度として再構築しようという目的で制度化されたもので、従来の高円賃(高齢者円滑入居賃貸住宅)、高専賃(高齢者専用賃貸住宅)、高優賃(高齢者向け優良賃貸住宅)は廃止され、一部の有料老人ホームと合わせて、「サービス付き高齢者住宅」に一本化されることになります。

つまり、「バリアフリーで、そこそこ広くて、介護のプロによる安心できるサービスが付いた高齢者のための賃貸住宅が、どんどんできるようになる」と政府が宣伝しているわけです。

でも、法律で義務づけているサービスは、安否確認と生活相談のみなので、食事提供や家事サービスの有無は住宅によって異なりますし、介護や医療のサービスについては外部サービスを利用することになります。
賃貸ですから、初期費用は安価になるはずですが、オプションを積み重ねたらとんでもない金額になる可能性もあるということです。
また、業者に対する規制はゆるいし、サービスする側のスタッフ確保はむずかしいしで、入居後「こんなはずじゃなかった」と困惑するお年寄りも増えそうです。

本当は、法律にも、介護にも、お金にもくわしくて、公正な立場で相談に乗ってくれる機関があればよいのですが、現状は何もなく、ユーザーは無防備な状態です。
ちまたの紹介所は、施設側からのリベートで運営されていますから、公平性はのぞむべくもありません。

「どうかくれぐれもお気を付けください」としか言えないのが、心苦しい限りです。

未来設計の施設は、ぜひ見ておくべき

キレイにリノベーションされた、元某企業の社員寮だった建物。周囲の自然環境は良好です。

そこで今回は、住宅型有料老人ホーム「みらい園・美しが丘」をご紹介します。

運営している株式会社未来設計は、「みらい園」「未来邸」「未来倶楽部」の3ブランドを首都圏中心に23施設運営している会社。
私は過去、「未来倶楽部」を数軒見学させていただいたことがあり、飾り気のない介護優先の姿勢に安心感と好感を覚えていたのですが、今回「みらい園・美しが丘」にお邪魔して、やはりいい施設だなぁと思いました。

最寄り駅は、東急田園都市線の「たまプラーザ」駅。東急バスに揺られること10分ぐらい。バスを降りると、駐車場越しに「みらい園・美しが丘」の建物が見えます。

平成23年9月オープンの出来たて。
ただ建物自体は、某企業の社員寮を改装したもの。
でも未来設計の場合、その改装がすごく上手なんです。
廊下の広さといい、居室の配置といい、体が不自由になった場合の動きやすさを考えた手すりやトイレなどのデザインといい、最初から老人ホーム用につくられた建物のように見えます。

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