第11回
〈蓮田オークプラザ「自立館」「支援館」「介護館」〉自立から永代供養までトータルで考えてくれるホーム
2011.10.18 [木原 洋美]
無料開放の足湯は入居者と近隣市民の交流の場
蓮田駅ホームから撮影した『蓮田オークプラザ駅前温泉館』。本当に隣なんです。
JR宇都宮線・蓮田駅に降り立つと、フェンス越しに『蓮田オークプラザ駅前温泉館』がそびえたっているのが見えます。
(『駅前温泉館』というネーミング、洗練されているとはいえないかもしれませんが、温泉好きにはそそられます!)
そのデザインと色合いは、インドのジャイプルにある風の宮殿にも似ていて、インド好きの私はキュンとしてしまいました。
さらに、ホームまで行ってみてうれしくなったのは、建物1階の階段わきに設けられた足湯施設『オーク足の湯治場』。
「晴れた日には、ご近所のみなさんで賑わうんですよ」(寺師総支配人)
とのことで、誰でも無料で入れる上に、浴槽脇にはキレイな色彩のパワーストーンのオブジェも配置されており、「おぉ、よいではないですか!」と思わずつぶやいてしまったのでした。
すっきりと晴れ渡った秋の朝、明るい陽光にあふれるロビーで、まずは王増富社長にお話を伺いました。
『蓮田オークプラザ駅前温泉館』には『自立館』と『支援館』が併設されており、さらにここから徒歩15分ほどのところに『介護館』があります。
計3施設ということで、今回と次回の2回に渡って、ご紹介したいと思います。
無縁社会時代の不安を払しょくする永代供養
蓮田オークプラザ駅前温泉館の開館は今年4月。ですが私は昨年から興味を持っており、ぜひとも社長にお会いしたいと切望していました。
きっかけは昨年話題になった「無縁社会」です。
無縁社会は「家族、ふるさと、そして会社とのつながりが急速に切れている社会」を示すNHKの造語ですが、孤独死する人々、引き取り手のいない遺体、供養する人のいないお墓…そのどれもが誰にでも起こり得る出来事だと思いました。
資産があっても、家族がいても、安心できないのです。
こんな世の中で、不安を抱えている高齢者は多いだろうなと考えていたときに、王社長がある情報誌に寄せた「蓮田オークプラザでは、“オークの仲間達”の墓標で永代供養する準備を整えました」という文を読みました。
共同供養墓を保有するホームは蓮田オークプラザ以外にも(ごく一部ですが)あります。
でも、王社長の言葉には、利用者のニーズに積極的に応えようとする姿勢が感じられましたし、永代供養以外にもきっと興味深い話が聞けるはず…と感じたのです。
王社長は永代供養について、つぎのように言いました。
「弊社はグループ全体で500~600人の高齢者にご利用いただいております。なかにはどうしても、将来独りになるのが不安という方もいらっしゃいました。
そうした方々から、共同のお墓を作ってほしいという要望があり、では作りましょうと、そして年2回は供養いたしましょうということになりました」
とはいえ、墓標の確保はしたものの、まだ利用者はいないとのこと。
「でも、今後は利用者も出てくると思いますし、需要は高まっていくと思います。少子高齢化社会で子どもが減っていますからね。子どもに頼れないケースは増えていくはずです」(王社長)
コメント