第11回
〈蓮田オークプラザ「自立館」「支援館」「介護館」〉自立から永代供養までトータルで考えてくれるホーム
2011.10.18 [木原 洋美]
老人ホームは自分で選んで自分で入居する時代
優しそうな王増富社長は、温泉館の露天風呂付き居室に入居中。休日はお孫さんもやってきて、露天風呂におおはしゃぎして行くそうです。
蓮田オークプラザのスタートは1975年、今から36年も前にさかのぼります。
「無医町といわれた、埼玉県北足立郡伊奈町に診療所を開設したのが始まりでした」
と語る王社長。もともとは脳外科医なのです。
その後、診療所は病院になり、退院する高齢者の受け入れ先に困ったことから特別養護老人ホーム『吾亦紅(われもこう)』、ケアハウス『すずらん苑』などを相次いで開設したのが1995年。
1997年には、内科、外科、脳外科など11の診療科を有する『蓮田一心会病院』を開設。
「特養をつくったはいいけれど国から助成金を受けているため、病院の患者さんを優先的に入れるわけにはいかなかったので2004年、介護付きの有料老人ホーム『蓮田オークプラザ 介護館』をつくりました。お陰様でいつも満床に近い状態です。
そこで次は何が必要か、考えた結果、自分が要介護状態になった時には、子どもたちの世話にはなりたくない、自立していたいと思い、蓮田一心会病院の駐車場だったこの場所に元気な人たちが入る老人ホームをつくったのです。
実際、このごろは、元気なうちに自分自身でホームを探して入居する方が増えています。昔は病気になってから家族が探して入居させるパターンが多かったんですけどね。それだとどうしても、入れられちゃった感が残って不満なんですよね。それに引き替え自分で探して入居する方は、十分吟味して、終の棲家として納得してから入居するので、満足感が高いようです。積極的に生活も楽しんでいらっしゃいますしね」(王社長)
入居者のなかには、日本一周のクルージングに出かけたり、九州や北海道旅行を楽しんだりして、セカンドライフを満喫している方が多いそうです。
老人ホームは自分で選んで自分で入居する、というのがこれからの時代なんだと、改めて感じました。
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