第13回
ホーム選びをサポートしてくれる岡本典子さんに聞く! FP的ホームチェックのすすめ
2011.12.20 [木原 洋美]
「あの時知っていれば」と後悔しないために
岡本さんの「有料老人ホーム選び」のスキルにはマスコミも注目。取材を受けることも増えているそうです。
もちろんこれらに加え、介護の質、入居する本人と施設の雰囲気が合うかどうか、なんてことのチェックも欠かせません。
岡本さんは、ご自分の両親とご主人の両親、計4人のお世話(終末期)を通して、シニアマンション、デイサービス、ショートスティ、老人保健施設、有料老人ホーム、リハビリ病院などを、預ける家族の立場で体験。
そこで得た苦い教訓をもとに、「みなさんが後悔しないよう手助けしたい」と思い立ったのだそうです。
「特に、関西に住んでいた夫の両親の施設選びでは悔いが残りました。義父は2回脳梗塞で倒れた既往歴があり、在宅介護していた義母も骨粗しょう症で腰が曲がり、老々介護はもう限界というところで、上京して私たちの近くに住みたいと言われたのです。
ですが、我が家は狭いので、夫は同じ沿線の駅前に建築中だったマンションを予約しました。私はマンションでの2人暮らしは難しい。介護付の施設の方がいいとすすめたんですけどね。父は既に要介護2でしたので。
ところが、上京してわずか3カ月で、義母も脳梗塞で倒れてしまったんです。一命は取り留めたものの、大きな障害が残り、どうしようかと迷っているうちに病院からは3カ月で退院しなければならないと告げられて。
そこに、義父がお世話になっていたケアマネージャーさんから、ちょうどベッドが空いた老人保健施設が見つかりました、今ならお義父さんもお義母さんも一緒に入れる。今日中に返事をして!と迫られて、選択の余地もないままに入所を決めました。
けれどあの時、専門のリハビリテーション病院に入院させていれば、もっと機能は回復できたと思うんです。もっと知識があればよかったって」
これ、他人事じゃないですよね。誰にでも起こりうることです。
有料老人ホームは、マイホームに匹敵する高い買い物です。
しかも、人生の最後を締めくくる、重要な買い物です。
悔いのない選択がしたいのなら、たとえ有料でも、岡本さんのようなFPにサポートをお願いするべきなのではないでしょうか。
※CFP®
世界で最も信頼されているファイナンシャル・プランナーの国際ライセンス。
米国及びFRSP加盟の世界18カ国・地域でCFP資格は導入されている。
岡本典子さんのオフィス『リフレッシュ』のHP
http://www.fp-refresh.jp/
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