非セレブな価格帯ながらランキング1位の高評価

大森弥生ハイツの外観

今回ご紹介するのは、JR東日本グループが運営する介護付き有料老人ホーム「NRE大森弥生ハイツ」(東京・大田区)です。
同ホームは、某週刊誌のランキングで1位(東京都内)を獲得している有名どころ。そのほかの情報を集めてみても、とっても評判がよいホームです。
でも、どんな基準で選ぶかでランキングは大きく変わってきますよね。
某週刊誌の基準を参考までにご紹介すると

1.入居率(定員に対し95%以上入居で25点)大森弥生ハイツ25点
2.介護職員一人当たりの入居者数(1.5人未満20点)15点
3.介護福祉士の比率(30%以上15点)15点
4.事業経験年数(10年以上10点)7点
5.常勤職員の退職率(30%未満10点)10点
6.夜間看護体制(24時間看護職員常駐10点)5点
7.個別機能訓練の有無(あり5点)5点
8.立地(最寄り駅から徒歩10分以内 5点)5点

以上の8項目で100点満点のうち「大森弥生ハイツ」は87点獲得して東京都で見事1位に選ばれたというわけです(施設の質に直結した基準かどうかは疑問ですが)。

しかも「大森弥生ハイツ」のステキなところは、
◎入居一時金不要(利用開始時に入居保証金として50万円預けますが、退去時には原則全額返還)、
◎月額利用料258,000円(税抜250,000円)
(内訳)家賃相当額:90,000円
        食費:63,000円(税抜60,000円)
        管理費:105,000円(税抜100,000円)
◎上乗せ介護サービス費:20,000円 ※H25.1月から料金改定
◎介護保険に係る利用者負担額(利用日数が30日の場合の利用負担額)
要介護1 19,085円
要介護2 21,328円
要介護3 23,570円
要介護4 25,781円
要介護5 28,056円
と、決してセレブ価格ではないことです。

入居費数千万とか、ウン億円なら、よくてあたりまえ(悪かったら許されませんね)ですが、この価格で評価が高いというのは立派だと思います。

ただ、その週刊誌で高評価を得ていたホームの中に、個人的に低評価だったホーム(一見キレイなのですが、排泄物のにおいがひどくびっくりしました)もランクインしていたので、「ほんとはどうなの?」と、疑いの気持ちを持ちつつ、見学させていただきました。

JR大森駅からバスで約8分。
建物は平成16年竣工の4階建て(5階は屋上)。お隣にはスーパーマーケットがあり、少し歩くと商店街があり、暮らしやすそうな立地です。

入ってすぐに「おっ?」思ったのは、施錠されていないことでした。
入居者らしき人たちが自由に外出して行くのです。
「お出かけですか?」とスタッフが声をかけると、「ええ、○○までね」と答えてドアを出て行きました。

老人ホームをご存じない方はあたりまえと思うかもしれませんが、大抵のホームは内側からは自由にドアが開かないようになっています。
認知症の入居者が外に出て、トラブルになるのを防ぐためです。

でも『大森弥生ハイツ』は違います。大丈夫なのでしょうか?
さっそく相談員のOさんに聞いてみました。