フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

バックナンバー

第25回
外へ向かう気持ちを後押ししてくれる介護旅行の「あ・える倶楽部」

旅先では必ず不測の事態が起こる。だからこそ、ヘルパーの出番

希望の実現をサポートしてくれる「トラベルヘルパー」は、ホームヘルパー2級の資格と、旅行業の業務知識の両方を持っています。

「介護旅行の仕事の比重は、下調べや手配等の事前準備が8割です。
そこをしっかりやらないと、旅先で困ったことになる。
でも、万全を期したつもりでも、たとえばデータベース上でバリアフリーが明記されている施設でも、いざ行ってみたら工事中なんてこともありますしね。

旅先では必ず不測の事態が起こる、という心構えで挑み、臨機応変にサポートできるのが、トラベルヘルパーなんですよ」(篠塚さん)

確かに、不測の事態はよく起こる。
健常者だけなら、それもまた旅行の楽しみでもあるが、高齢者連れではそうはいかない。
家族としては、なんとか一緒に行きたいが、ハードルは決して低くはありません。
有料老人ホームにしても、個別対応で旅行や外出を実現させるのは難しいはず。

「だからこそ、トラベルヘルパーの出番なんです」(篠塚さん)

ただし、これだけ頼もしく対応してくれる「あ・える倶楽部」でも、介護旅行を引き受けるには3つの条件があります。

「1つめは、 お客様ご自身が旅行にいきたいという気持ちをもち、その意思確認ができること。
どんなにご家族が連れて行きたくても、本人にその気がなければ苦痛でしかありません。
眼球を動かすだけでもコミュニケーションができて、意思確認ができればお引き受けします。

2つめは、ご家族(あるいは後見人などそれに代わる日常生活がわかる方)が賛同していること。
我々を利用してくださる方は、家族関係も良い人が多いです。

お話を伺った篠塚恭一さん

3つめは主治医・ケアマネージャーなど医療・介護の専門家の許可があること。
気圧の変わる飛行機や山に行っても大丈夫か、温度差が大きい土地へ連れて行っても大丈夫かなどは、我々には判断できませんからね。

この3つの条件さえそろえば、地球の裏側へでもお連れしますよ」(篠塚さん)

あ・える倶楽部
http://www.aelclub.com/

コメント