第10回
ストレスコントロールの重要性
2012.10.16 [平田 統久]
寂しさもいつかは尊敬の念へ
子供からすると、父親が忙しくて遊んでもらえない状況は寂しく、辛いことかもしれません。
しかし、会社を興し、発展させて、多くの社員の生活を守ろうと奮闘している父親の姿には、自然と尊敬の念が芽生えてくるものです。また、文句を言いながらも父親をしっかり支えている母親の姿にも、何かを感じるでしょう。
子供が10代後半から20代前半くらいの時期は、親に反抗することもあるかもしれません。しかし、30代くらいになり、家庭を持つようになると、父親にも母親にも理解の気持ちを持ち始めるものです。
後継者のこの気持ちが、事業承継にとって、とても大切な第一歩となります。
他方、父親であるオーナーが、家庭内でもワンマンであり、相談事にも耳を貸さず、一方的に意見を述べるばかりでは、「親父は確かにすごいが、同じ人生はゴメンだ」となってしまい、事業承継以前の話になってしまいますので、要注意です。
私がお会いしてきた事業承継に成功したオーナーたちは、ストレスコントロールが上手な方が多いと感じています。
「家庭のことなんか気にしていられない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、子供たちに事業を承継してもらうためは、まずストレスコントロールの重要性を意識していただきたいと考えています。
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