第4回
物の把握
2011.05.31 [平岡 さなえ]
住まいの不満足度・ランキング
家の物は十人十色で、持っている物は家族それぞれ違います。本が多い家、レジャー用品や趣味の物が多い家、服が多い家など、それぞれ違います。これは他のご家庭と比べることではなく、少なければ良いとか、多ければいけないということではありません。単純にご自分の家族にはどれだけの物が必要で、どれだけの物を抱えて生活しているかという把握をしていただきます。そして、その部分を施主様と設計者が把握したうえで、収納計画に入っていただきたいと思います。そうしないと、施主様に合った収納の大きさや場所、形を作ることができません。
設計者は家の中の物の量が、家族によって大きく変わることが分からず、設計しているので、ここ30年も収納スペースに不満を持つ人が多いのです。これまで設計者の方と話をしていても、「私はちゃんと聞いています。」と言われる方は多いのですが、私からすれば聞いただけで間取りに反映することができていないように思います。聞くだけではなく、実際に確認し、細かくヒアリングして、どのように図面に落とし込んでいくかを考えていかなければ、片付く住まいの間取りにはなっていかないのです。
次回は持ち物を把握して、収納計画をどのように進めていくかを書いていきます。
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