第5回
収納計画 NO.1
2011.06.14 [平岡 さなえ]
間取りは、大きく分けると、居住スペース、水まわりスペースと収納スペースの3つに分かれます。そして、間取りは、これらのスペースの取り分によって決まってきます。全て重要なのですが、収納スペースだけは、重要視されていないように感じます。しかし、この部分を十分に考えていかないと、引越後に初めて片付かない大変さに気が付きます。
そうならない為にも、設計段階で十分な収納計画を立てることをおすすめします。
前回は、お客様と設計者が物の把握をしなければならないことを書きましたが、今回からは収納スペースを図面にどう反映していくかを考えていきます。 住空間収納プランナーが住まいの収納を考えるときには、家の物を大きく2つに分けて考えます。その分け方は「家の物」と「個人の物」です。「家の物」とは家族全員で使用する物で、「個人の物」とはお父さん、お母さん、子供それぞれ個人が使用する持ち物を表します。それらを分けてから、家の収納と個人の収納を考えていきます。
個人の収納は各部屋、主に寝室や子供部屋に設けます。その時、主寝室のクローゼットスペースは注意深く決定していかなければいけません。どれくらいの服やバッグを持っているかによって違ってくるからです。(主寝室+クローゼットは今後詳しく書いていきます。)子供部屋は住まいの中で使い方や持ち物が変化するので、収納は細かく作り込まないようにして下さい。大きい収納場所は必要ないと思いますが、洋服、カバン、季節外の寝具、おもちゃ、思い出の品など、たくさん収納する物がありますので、1軒くらいの幅があると良いのではないかと思います。また、男の子と女の子で持ち物が違い、どちらかというと女の子の方が物を多く持っている傾向にあるので、その辺りも考えて決定して下さい。
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