第7回
収納計画 NO.3(キッチン)
2011.07.12 [平岡 さなえ]
そのような中で、私は必ずパントリーをご提案しています。
パントリーとは、キッチンで使用する物や食料品をストックしておく場所です。
片付かない家の特徴の一つとして、同じ物があちこちに点在しているということが挙げられます。
あるお宅では、買ったりもらったりしたラップが1カ所に入りきらず、空いているさまざまなスペースに突っ込まれた状態になっていました。
4カ所から出てきたラップの数は、なんと22本!
複数の場所に収納してしまうと、どこに何がいくつあるか把握できず、無駄にいくつも買ってしまうことにつながります。
そこで、パントリーにキッチンで使用するものをまとめて保管するようにすれば、無駄な買い物もなくなるはずです。
近年、キッチンで使用する電化製品も多様化しており、置き場に困るというケースも増えています。特にオーブンは大型化に伴い、家電棚に乗りきらないという話もよく聞きます。
また、家電の中でも、いつも使う「出しておきたい物」と、あまり使わない「しまっておきたい物」があります。
家電の種類や大きさ、そして使用頻度も家庭によってさまざまです。
どんなことに不便を感じているのか、また何を出しておき、何をしまっておきたいかなどを、改めてしっかり把握しておくこともポイントです。
ちなみに、設計者がキッチンでよく料理を作る人なら、効率的なキッチン構造について理解できていると思いますが、全く料理しない人が立てたキッチンプランには疑問を持つこともあります。
毎日何度も立つキッチンです。
・どこに何を置きたいか
・家電はどんなものを持っているか
・食器はどんな種類がどれくらいあるか
・食料品や消耗品のストックは多い時でどれくらいあるか
・日々どんな生活動線を描いているか
などを設計者にしっかり伝え、あなたにぴったりなキッチン計画を立ててください。
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